今年は久々に3歳ダービー馬が出走。前回が2014年のワンアンドオンリーだったので、9年ぶりとなります。3歳ダービー馬で勝てたのはシンボリルドルフ、ダイナガリバー、ナリタブライアン、オルフェーヴル、2着がディープインパクトという事で、ダイナガリバー以外はクラシック三冠馬という錚々たる面子。唯一除け者に見えるダイナガリバーも菊花賞2着歴があります。
有馬記念に連対出来なかった3歳ダービー馬が菊花賞連対歴を持っていない事を考えるならば、今年のタスティエーラは勝てるかどうかは別として少なくとも連対する権利はあるように見えます。
●3歳ダービー馬の成績
1984年 01着 シンボリルドルフ 01人
1986年 01着 ダイナガリバー 04人
1987年 中止 メリーナイス 01人
1993年 11着 ウイニングチケット 03人
1994年 01着 ナリタブライアン 01人
2005年 02着 ディープインパクト 01人
2006年 05着 メイショウサムソン 04人
2007年 05着 ウオッカ 04人
2010年 07着 エイシンフラッシュ 05人
2011年 01着 オルフェーヴル 01人
2014年 13着 ワンアンドオンリー 05人
2023年 ??着 タスティエーラ ??人
また、今年は4歳のドウデュース、5歳のシャルリヤールが出走し、三世代のダービー馬が揃う予定ですが、ドウデュースの可能性について考えてみます。
●4歳ダービー馬の成績
1985年 01着 シンボリルドルフ 01人 前年01着
1987年 14着 ダイナガリバー 05人 前年01着
1992年 11着 トウカイテイオー 01人 前年未出走
1995年 04着 ナリタブライアン 02人 前年01着
1999年 02着 スペシャルウィーク 02人 前年未出走
2002年 07着 ジャングルポケット 03人 前年未出走
2006年 01着 ディープインパクト 01人 前年02着
2007年 08着 メイショウサムソン 01人 前年05着
2011年 02着 エイシンフラッシュ 07人 前年07着
2015年 09着 ワンアンドオンリー 10人 前年13着
2018年 02着 レイデオロ 01人 前年未出走
2023年 ??着 ドウデュース ??人 前年未出走
ダービー馬が4歳時に勝ったのはシンボリルドルフとディープインパクトのみ。かなりハードルが高いように感じられます。前年の出走の有無や着順で分類してみます。
1. 3歳時1着
1985年 01着 シンボリルドルフ 01人
1987年 14着 ダイナガリバー 05人
1995年 04着 ナリタブライアン 02人
2. 3歳時2着
2006年 01着 ディープインパクト 01人
3. 3歳時未連対
2007年 08着 メイショウサムソン 01人
2011年 02着 エイシンフラッシュ 07人
2015年 09着 ワンアンドオンリー 10人
4. 3歳時未出走
1992年 11着 トウカイテイオー 01人
1999年 02着 スペシャルウィーク 02人
2002年 07着 ジャングルポケット 03人
2018年 02着 レイデオロ 01人
シンボリルドルフ同様に3歳時に勝ってしまうと、翌年の権利はもやはない。これは3歳、4歳の連覇が(外)馬でしか発生していないのを見ても、3歳で勝つとその後の制約が多いのでしょう。オルフェーヴルがわざわざ4歳をパスして5歳時に出走するのは4歳時に勝つのが無理だからだったと推測できます。
4歳未連対馬ではエイシンフラッシュだけが翌年2着になったのみで、勝てた馬はいません。3歳未連対敗退はその時点で勝つ権利を失っているというのが現状。
そして今年のドウデュース同様に前年未出走(なので負けていない)馬では、スペシャルウィークとレイデオロが2着、トウカイテイオーは11着の2着同枠までと有馬記念は勝てていません。4頭に共通するのが、以下の2点。
1. 前年未出走(敗退歴なし)
2. ダービー後にルドルフの走った古馬G1を勝つ
ドウデュースが勝つ可能性があるとしたら、「ダービー後にルドルフの走った古馬G1を勝っていない」という点にあると思います。ここまで、ダービー後にルドルフの走った古馬G1を勝っていないからこそ有馬記念未敗退馬として(=ルドルフ)有馬記念を勝てる可能性があるのでは?ただ、ダービー馬が勝つ時の人気が1番人気か4番人気。事前の予想では4番人気か5番人気辺りなので、ここが一つの取捨のポイントになりそうです。
タスティエーラ、ドウデュースの2頭のダービー馬が中心となる有馬記念と予想します。